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当店でも色々な業者からかなりの数の乾麺を仕入れてより美味しいものを探してまいりました。 この度「幻の半乾燥麺」と呼ばれる逸品に巡り合うことが出来、その月からディナーで使い始めました。 その半乾燥麺とは、イタリアのナポリ市の南、ヴェスヴィオ火山とソレント半島の中間にある、パスタ発祥の地として昔から知られているグラニャーノ。 そのグラニャーノで昔の天日乾燥製法に近い、低温長時間乾燥にこだわって、1834年から続く工場で生産されている、パスタイグラニャネージ社製の半乾燥麺なのです。
何が違うかというとまずパスタの表面。 パスタマシンのダイス(パスタの形状を決める麺の出口の部品)が、ブロンズでできている為、 パスタの表面がツルツルではなく、うろこ状のザラザラしたルヴィダに仕上がるのです。 当然ソースの絡みは普通の乾麺とは雲泥の差なんです。
次に、小麦粉本来の風味を生かす為に、乾燥方法が他社とはまったく違うのです。 一般的な乾麺は120度以上の熱を加えて製粉からパック詰めまでを6時間ほどの工程で製品を完成させます。 けれども、このパスタイグラニャネージ社では36度での一次乾燥と、46度での二次乾燥に約3日かけることにより、小麦粉のグルテンに火が入らない状態で製品を完成する為、 茹で上げたときの食感が生パスタに近いという特性があるのです。 乾麺でありながら生麺の食感の優れもの。 シェフが内緒で取り寄せて、初めて私に試食させてくれたときの、正直な感想は、 「麺が太くて、シコシコではなくモチモチ感が勝っている変な乾麺」というところでした。 そして今までの乾麺と同時に食べ比べてみてその違いがはっきりと理解できました。ぜんぜん違うのです。 その瞬間私の脳裏にひらめいたものは、これは全国の会員の皆様にも食べていただく価値があるということ。 けれどもその考えはとても無理だと今までずっと思っておりました。 なぜなら、10kg入りのケースから100gづつの束にまとめる作業をしたとき、ちょっとした力加減で麺がポキポキ折れてしまうのです。 グルテンに火が入らないということは粘着力が弱いということ。 1ケース分の作業で2kgのくず麺ができるのではとても無理。 しかし、仕入れた500g入りのパックのままでお分けするなら、全国の皆さまに、この幻の半乾燥麺を、味わっていただけるとわかったのです。 今回は、このパスタを買ってくださった方だけに、イルホウレンソウのパスタソースを、お好きにチョイスしていただく形となっております。 普段の生パスタとは、また違った新たな魅力を、ぜひこの機会にお試しください。 <by 店長・Tsuchiya>
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